いまから約18年前の出来事です。
与の幼馴染のNくんが、自ら命を絶ちました。

Nくんは名古屋から上京し、一人暮らしをしておりました。
与も東京で一人暮らしをしていたのですが、Nくんとは会えずにいました。
ある日、Nくんと連絡が取れなくなったので、様子を見に行ってほしい・・・と、Nくんのお母さんから連絡をもらいました。

江戸川区からNくんのアパートまで車を走らせ1.5時間。
Nくんのアパートに到着しました。

が、すぐにもう亡くなっているとわかりました。
Nくんが繰り返し、繰り返し、首つり自殺をしている。それが視えました。
すぐに警察に連絡をし、管理会社の担当者を呼んでもらい、彼らの到着を待ちました。

一緒にNくんのアパートへ。
廊下に立ちこめる異臭。血が腐った匂い。
Nくんのアパートのドアには沢山の新聞や郵便物。
その隙間からハエが出てきている。何匹も、何匹も・・・
警察と管理会社が中に入る。

ドアを開けると真っ黒なハエの大群が。
来てはいけません!見ないほうがいい!!警察官の制止を無視して中に入る。

床に体液が。蛆が。
Nくんが、朽ち果てた木のような色でぶら下がっている。

「やっぱり・・・なんで?」
立ちすくんで、言葉がでない。

その後、Nくんはすぐに荼毘にふされた。
が、亡骸を失っても魂は残る。

Nくんは繰り返し、繰り返し、首つり自殺をしている。
それから2年後、与は名古屋に戻って暮らしていた。

そんなある日の真夜中、不可思議な出来事がおこった。
当時、携帯電話が普及し始め、まだ画面がカタカナ表示で、伝言メモつきのマナーモードが最先端だった。
真夜中、寝ていたら着信があった。
マナーモードだったし、知らない番号だったので、そのままにして寝た。

翌朝、起きると夜中にあった着信の伝言メモが一件入っていた。
聞いてみると・・・

「もしもし?Nです。連絡ください。お願いします。」
はい?・・・ええええええええええええええええ!!!!
自殺したNくんの声だった。

そして着信履歴にあった、その番号にリダイヤルした。
「お客様のおかけになった電話番号は・・・」
えええええええええ!!!

慌てて、Nくんの母に持って行って声の確認をしてもらう。
Nくんの声に間違いない。

着信履歴の番号は、Nくんが自殺した時に東京の部屋に通してた電話の番号だった。
その場にいた者たちの背筋が凍りついた。

母親との喧嘩が原因で自殺したNくん。
何かを伝えたいんだろう。
母親に・・・でも、何年たったいまでも自殺の瞬間を繰り返している。

私は、一日に一回はNくんの状態を霊視する。
Nくんが何を言いたかったのか?知りたい。救ってあげたいから。
でも、今もまだ気づいてはくれない。
そして、この前の日食のあった日、また着信があった。
Nくんのアパートの電話番号から・・・私は伝言メモを作動させる。

「もしもし?Nです。連絡ください。お願いします。」
また一緒だ・・・

何か超自然的なパワーのバランスが崩れるとき、このような不可解な出来事がおこるのか?
いまでも毎日、霊視して話しかけてる。でも気づいていない。

私は、この先も気づいてくれるまで話しかけ続けるんだろう。
今度かかってきたら電話に出てあげたいと心から思い、今日もNくんからの着信を待ちつづけています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

これは、与が体験した本当のお話です。
ここで皆様にお伝えしたいことがあります。
お話にもありましたように、自殺した死者は、その最期の瞬間を繰り返ししています。
他には一切目もくれず、ただ自殺を繰り返ししているだけです。

与のところにきた着信は、能力者故にキャッチしてしまう死者のSOSです。
悲しいアンテナです。
よく怖い漫画や映画や、時には霊能者の方からなどでも、「自殺者が憑りつく」、「自殺者が、引き込む」、「自殺に追い込んだ相手を祟る」などといった話を聞くことは多くありますが、決して真実ではありません。

自殺者の死者には、そんな余裕はありません。死ぬことに精いっぱいです。
故に、そのような話を聞かされたり、見たりしてもそれを鵜呑みにしないで、自殺された方のご冥福をお祈りください。

そして何があっても、どんなに辛くても決して自殺は考えないでください。
与は宗教家ではありませんので、宗教的なことは申し上げません。
が、この目で視て、この耳で聞き、この身で経験しております。

また多くの死者を視てきましたが、これほど過酷な死者はいません。

死んだら楽にはなれません。
もっと深い苦しみ、痛み、恐怖を永遠に味わうことになってしまいます。

皆様の中にも、悲しい思いをされていらっしゃる遺族の方もいらっしゃると思います。
どうか皆様、死者たちが安らかになれるようにお祈りください。
そのお祈りが、与のような者のパワーの源になります。